ラムサール通信
2014年4月28日発行 第165号
2013年度の中心事業「ESDのためのKODOMOラムサール」のまとめとなる国際評価ワークショップを3月22日に終えて、次の活動に向けて2014年度が動き出しました。ラムサールCOP12(2015年6月、ウルグアイ)に向けた準備がはじまります。 |
ラムサールセンター(RCJ)第24回総会を下記のとおり開催します。来年、設立25周年を迎えるにあたり、足跡をふりかえり、国内とアジアで展開してきた活動の成果と課題を検証し、組織の総点検をおこないたいと思います。 |
◆ラムサールセンター第24回総会◆ |
と き:2014年5月31日(土)午後3時30~5時30分 ところ:東京・渋谷「勤労福祉会館」2階 第3洋室 渋谷区神南 1-19-8 電話:03-3462-2511 渋谷駅から徒歩10分。 地図:https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html |
◆第94回<ワイズユース>ワークショップ◆ |
と き:2014年5月31日(土)午後1時30分~3時 ところ:総会(上記)の会場で、総会にさきがけておこないます 講演:「インド・オリッサ州の「ファイリン」被害と気候変動防災マネジメント」(仮) 岩崎慎平(福岡女子大学) 話題・近況:「バングラデシュ視察報告」、「広島・宮島視察報告」、 「KODOMOラムサールの13年」ほか |
RCJは、「国連DESDとESDユネスコ世界会議への貢献を目指す「ESDのためのKODOMOラムサール<琵琶湖・総集編>」を今年8月、滋賀県と草津市の共催するため準備を進めています。すでに積水化学工業とNEC学生バードソンの支援が決まり、さらに地球環境基金に要望書を提出しました。残念なことに地球環境基金は不採択となりましたが、そのフォローアップとして、KODOMOラムサール実行委員の協力のもと、環境省が推進中の「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」へ「地域活性化に向けた『ESD・KODOMOラムサール』推進事業」として3月31日に要望書を提出しています。こちらは5月に結果が出る予定です。 |
●KODOMOラムサールがNEC学生バードソンの募金先に●
今年もField Assistant Networkの大学生が実行委員会を立ち上げて実施する、「NEC学生バードソン2014」(バードウォッチングを通しての自然保護募金イベント)が開催されます。このイベントの募金先として、ラムサールセンターのESD・KODOMOラムサール活動が決まりました。競技の開催日は6月8日(日)です。募金は今年のESD・KODOMOラムサール活動の活動資金として活用され、全国のラムサール登録湿地からの子どもたちの参加旅費の一部にあてられます。この通信を読んでいるみなさんもぜひ参加して、1人でも多くの子どもを「ESD・KODOMOラムサール」に送る資金をたくさん集めてください。 |
●今年もエコライフ・フェアに「湿地の恵み展」共同出展します●
環境省が毎年6月の環境月間に合わせて東京・代々木公園で開催するエコライフ・フェア2014に、今年もRCJは参加します。開催日は6月7日(土)、8日(日)の2日間。日本国際湿地保全連合(WIJ)、ラムサール条約登録湿地関係市町村会議と協力しての「湿地の恵み展~ラムサール条約湿地の観光と物産」です。9年目の今年は、「農林水産業と湿地」をテーマに、各登録湿地からさまざまな海の幸、山の幸を持ち寄って販売、PRし、湿地の恵みと湿地のすばらしさを広報します。 |
●ESD-KODOMOラムサール国際評価ワークショップ開催報告●
3月22日(土)に桜美林大学PFCキャンパスでESD-KODOMOラムサール国際評価ワークショップをおこない、29人が参加しました。これまでのKODOMOラムサールの報告と、午後には講師として、川嶋宗継(チェンマイ大学)、サンサニー・チョーウ(マヒドン大学)、チチョン・パララクシ(チェンマイ大学)、中村大輔(滋賀県教員)、藤倉まなみ(桜美林大学)、佐藤真久(東京都市大学)、名執芳博(長尾自然環境保全財団)、岡野香子(宮島沼・水鳥湿地センター)、戸苅辰弥(藤前干潟を守る会)、佐藤奈津子(文教大学生)、山本賢樹(滋賀大学生)、ハラム・クォン(Korea Minjok Leadership Academy学生)のみなさんが発表。実行委員会、国内外の開催地、参加者など各立場からKODOMOラムサールに対する講評を述べた後、ディスカッションがおこなわれました。これまでのKODOMOラムサールの成果を客観的に評価し、この成果を今後も継続・発展させてほしいとの要望がだされる有意義なワークショップとなりました。 |
●バングラデシュ訪問・現地視察報告●
3月28日~4月5日にかけて、バングラデッシュを訪問し、現地NGOバングラデシュ・ポーシュの主催するワークショップに参加し、プロジェクト地の視察をおこないました。同時に南アジア湿地ネットワークの会議も実施しました。メンバーは、中村玲子、亀山保、中村秀次、尾崎友紀、田辺篤志の5人。南アジア湿地ネットワークの会議は、中村玲子、亀山保、Desh Bandhu、Bishnu Bhandari、Sanowar Hossain、D. P.Dashさんの6人でおこないました。プロジェクト地の現地視察には中村玲子さんを除く4人のRCJスタッフが参加しました。 |
![]() 南アジア湿地ネットワーク会議の参加者。 左から亀山保(RCJ副会長)、D.P.Dash(パリシュリ代表)、Bishnu Bhandari(ネパール湿地協会代表)、Sanowar Hossain(バングラデシュ・ポーシュ代表)、Srahin Hossain(Sanowarの息子)、中村玲子(RCJ事務局長) |
![]() ドルガタ村のプロジェクトサイトで (後ろはサイクロンシェルター) |
![]() ドルガタ村の塩田(雨期はエビ養殖池になります) |
![]() ナリケルジンジラ島沿岸の植林の現場とPOUSH現地スタッフ |
RCJ会員・事務局の近況・現況・ホットニュース
◆「AWS活動の効果的促進のためのアジアのラムサール条約履行後進性地域の湿地調査・研究支援事業」(2年目)に経団連自然保護基金内定しました。(260万円) ◆市川智子さんが、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の本部事務局(韓国・仁川)に赴任しました。 ◆日本・韓国・中国3国子ども湿地交流の第1回目(2003年)から参加して、この春、長崎大学水産学部を卒業した田辺篤志さんが、4月から事務局のボランティアスタッフになりました。 ◆KODOMOラムサールに2007年から参加していた、藤前干潟の佐藤湧馬くんが神奈川県藤沢市の日本大学生物資源科学部に入学しました。 ◆2013年、2014年とタイで開催した「ESD-KODOMOラムサール」に通訳ボランティアとして協力してくれたチェンマイ大学生のマルチャン(Chanpen Chupoh)が上智大学留学生として来日しました。 ◆「ラムサール条約湿地荒尾干潟ガイドブック」(環境省九州地方環境事務所)の編集(日本語版・英語版)に協力しました。会員には1冊同封します。 |
ラムサールセンター2013年度活動日誌
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