ラグ〜ンワークショップレポート


 7月23日(水)、釧路市観光国際交流センターにて「ラムサール条約釧路会議10周年記念事業国際ワークショップ−ラムサール湿地の賢明な利用−ラグーン湿地(汽水湖・潟湖)に注目して」が開催されました。 国内だけでなく、オーストラリアやインド、ネパール、タイ、マレーシアなど、13カ国110名の参加者が集まり、ラグーンの賢明な利用について活発な意見交換が行われました。

 ラムサールセンターの会員は、岩間徹会長、磯崎博司、新庄久志副会長をはじめ、辻井達一、小林聡史、田北徹、安部誠典、岡本嶺子、大村弥加、中村玲子、武者孝幸、米澤文、築地珠子、アマド・トレンティーノ、ビシュヌ・バンダリ、A. K. パトナイク、D. P. ダス、サノワ・ホセイン、スンダリ・ラマクリシュナ、サンサニー・チョーウー、アセ・サヤカ、ギジェ・ジュー、ウェンヤン・チャウ、チェン・ケリン
シンチャン・リンさんが参加しました。


<基調講演>

 インド・オリッサ州政府環境森林事務局長G. B. ムカジー氏(右)、チリカ開発公社A. K. パトナイク氏(左)が、「チリカ湖の再生:モントルーレコードからラムサール湿地保全賞受賞への道のり」について発表。

 島根大学汽水域研究センター國井秀伸氏は、「汽水湖生態系の特徴とその賢明な利用と再生」について発表。


<セッション>
 発表時間は1人15分。第1〜第3セッションまであり、一日かけて17人が各国、各地域のラグーンについて発表しました。
 セッション終了後の質疑応答では、主にラグーンの管理体制、方法について質問が飛び交い、時間が足りないほどでした。


<ポスターセッション>
昼休みにポスターセッションが行われました。ポスター発表者は、サロマ湖養殖漁業協同組合や中海水鳥国際交流基金財団など計7名。90分をフルに使って、ワークショップ参加者に解説していました。  会場を囲うように、一面ラグーンに関するポスター類。日本全国のラグーンをもつ市町村からもたくさんのポスターやパンフレット類の資料を提供していただきました。


<スタディツアー(24、25日)>
細岡展望台から釧路湿原を眺めている様子。何気なく撮った1枚に、フィリピン、バングラデシュ、タイ、オーストラリア、マレーシア、日本・・・なんと6カ国もの人が。
地元の漁師さんが、厚岸湖で行っている牡蠣の養殖について解説している様子。漁師さんが手を伸ばしている方向に約3200haの厚岸湖が広がっています。
厚岸町カキ種苗センターを見学している様子。このセンターでは、肉眼では見えない稚貝を、海に出すサイズ(3ミリ以上)まで育てています。
常呂町の森林公園では、地元の小中学生で構成されている「かき島太鼓」の皆さんが、力強い演奏を聴かせてくれました。


<宿にて>
海外からの参加者も一緒に、サロマ湖の民宿に泊まりました。
宿主さんがカニの食べ方をレクチャーしている様子。  初めて口にするものにとまどいつつも、和のスタイルを楽しんでいるようでした。


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