アジアの湿地の「保全」と「賢明な利用」に向けた取り組みを求める2008年 「ハノイコール」 |
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<前文略> アジア湿地シンポジウム2008に参加した20か国187人の参加者は、アジアにおける最大の課題は、国際レベル、地域レベル、国家レベルおよび地元レベルにおける湿地の「保全」と「賢明な利用」を支える、より実効的で効率的なガバナンスの構造とメカニズムの構築が必要であると認識した。同様に、調整され計画された方法によって、発展への取り組みと生物多様性保全の目標とを結びつけることの必要性を認識した。参加者はとくに、気候変動の影響によって湿地生態系に生じている脅威に対して、懸念を表明し、またとくに開発関連のセクターにおいて、湿地の価値に関するCEPA(コミュニケーション、教育、普及啓発)をさらに強化する必要性を認識した。 アジア湿地シンポジウム2008は、上記の課題に取組むために実施されるべき以下の10項目の緊急かつ当面の行動を明らかにし、政策決定者に、これらの優先順位を上げるよう求め、地元レベル、国家レベル、地域レベルで、これらの行動の実施を支援するために必要な資源が利用可能となるように保障することを求める。
アジア湿地シンポジウム2008は、次のアジア湿地シンポジウムの開催までに、上記10項目の取り組み実行の評価をし、シンポジウムの場での討議に役立つ報告書としてまとめられることを提案する。 アジア湿地シンポジウム2008はベトナム国天然資源環境省が主催し、日本国環境省、国際自然保護連合(IUCN)、ラムサールセンター(RCJ)が協力して、2008年6月22日〜25日、ハノイで開催された。 アジア湿地シンポジウム2008の主催者は、「ハノイコール」を、2008年10月28日〜11月4日に韓国チャンウォン市で開催されるラムサール条約COP10に報告するため、ベトナム国政府の支援を求める。 2008年6月25日 ベトナム社会主義共和国ハノイ市において |