カモとクラゲとホットドッグ

 ―大山上池・下池(鶴岡)を訪ねて―
 

昨年12月末、山形県鶴岡市にあるラムサール条約登録湿地、大山上池・下池へ行きました。車を借りて古い町並みの住宅地の裏にある上池に到着。土手をあがるとすぐに上池で、ちょうどこの日は雪が降ったのもあり、遠くにカモやハクチョウがたくさん休んでいました。上池奥の山が雪の白と木の濃い緑がもやで霞み、手前の木は茶色が多く、雪の中飛び立つハクチョウがよく映えてきれいでした。池から車で5分くらい移動し、下池に到着。ハクチョウは池の奥にいたけれど、カモはすぐ近くの土手で並んで休んでいて、さすがに近づくとすいーと逃げますが、こんなに近くでカモを見られる場所も珍しいのではないかと思います。上池の近くに「ほとりあ」という自然観察館があり、そこの展示でおもしろかったのが『おいしいカモ・アオクビ「マガモ」』。その意図があったのかはわかりませんが、ワイズユースをうまく表現していました。


 
 

下池から移動し、クラゲで有名な加茂水族館にも行きました。日本海や庄内川の様子の展示の先にクラゲコーナーがあり、幻想的に漂っていました。ノーベル賞で話題になったクラゲに、光るクラゲ、あまり知られていないクラゲの生態や生まれたばかりの姿など知らないことも多く、クラゲと言ってもフリフリのかわいい感じに、白一色でふわっとしたもの、触手のないものなど、見ているだけで癒されて水槽の前に椅子を置いて何時間でも見ていたかったです。

 
 

冬の上池・下池はカモやハクチョウが近くで観察でき、時々真上を飛んでいきます。周りはとても静かだし、冷たさがやはり太平洋側と日本海側では違うけれど、そこまで寒すぎないです。朝は少し早いけれど、庄内空港からもあまり遠くないので東京からの日帰りが可能です。今回は行かなかったけれど、近くには温泉があり、ちょっと飛行機使ってゆっくり遠出にはおすすめです。空港の軽食店にあったホットドッグも有名らしくシンプルでおいしかったので、ぜひ行った際には寄ってみてください。 


 (文、佐々木 優 )


 
 
戻 る