ラムサール通信
2006年4月28日発行 第99号

 年度が改まり、ラムサールセンターも気持ちを新たに活動をスタートしました。今年度もみなさんのご支援、ご協力よろしくお願いします。イベント情報を中心に、今後の予定をお知らせします。


JFGE、KNCFの助成が内定しました

 ラムサールセンターの今年度(2006年4月〜2007年3月)の活動の2本柱となる、(1)「アジア湿地イニシアティブ・フェーズU」と、(2)「ラムサール条約を子どもたちのものにする『KODOMOラムサール』」にそれぞれ、日本経団連自然保護基金(KNCF)と地球環境基金(JFGE)の助成金交付が下記のように内定しました。
(1)
(2)
「アジア湿地イニシアティブ・フェーズU」 KNCF:250万円
「ラムサール条約を子どもたちのものにする『KODOMOラムサール』」 JFGE:400万円
 また、ラムサールセンターアジア会員の以下の団体にも次のように内定が届きました。
・Pallishree(インド) JFGE、KNCF:チリカ湖の環境アウェアネス活動
・Wl-China(中国) JFGE:中・日・韓3国子ども湿地交流
・FEM(ネパール/ビシュヌさんの新組織) KNCF:ネパールの湿地の文化的価値の研究


ラムサールセンターが自然環境功労者環境大臣表彰を受賞

 環境省の、平成18年度自然環境功労者環境大臣表彰を受賞しました。毎年4月29日の「みどりの日」にちなみ、自然環境の保全に関して顕著な功労があった団体や個人を環境大臣が表彰するもので、ラムサールセンターは「国際貢献」部門で評価されました。4月28日(金)の表彰式には、安藤元一副会長、中村玲子事務局長が出席する予定です。


ラムサールセンター第15回総会」のお知らせ

 ラムサールセンター第15回総会を下記の要領で開催します。例年、ワークショップを併催していますが、今年はエコライフ・フェア2006(6月3〜4日/代々木公園)の「湿地の恵み−ラムサール条約湿地の観光と物産展」を開催中のため、総会のみの実施となります。当日はぜひ、代々木公園に足を運んでいただき、それから総会に出席してください。

日 時: 2006年6月3日(土) 午後5時半〜7時半
場 所: 明治学院大学 白金キャンパス 本館8階法律科学研究所会議室
(港区白金台1-2-37)地図:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
*総会の議事、討議資料は後日、会員に別送します。



5月13〜14日は東京バードフェスティバルです

 5月13日、14日の2日間、東京・大井の東京港野鳥公園で「東京バードフェスティバル」が開催されます。毎年5月の愛鳥週間に行われるイベントで、ミニライブやトークショー、観察会、ウルトラクイズなど盛りだくさんの内容です。ラムサールセンターもプロモーションブースを出展します。各種展示や販売、湿地クイズ大会など、若いボランティアスタッフを中心に、いろいろな企画を考えています。みんなで遊びにきてください。
日時 2006年5月13日(土)、14日(日)10:00〜16:00
場所 東京港野鳥公園(東京モノレール・流通センター駅下車、徒歩15分)
*入園は無料。詳細はWebsite: http://www.birder.jp/tbf/tbf-top.htmをどうぞ。


6月3〜4日は代々木公園でエコライフ・フェア
「湿地の恵み−ラムサール条約湿地の観光と物産展」を開催します

 ラムサール条約湿地が33カ所に増えたことを祝って6月3日〜4日、エコライフ・フェア2006(環境省主催)で、「湿地の恵み−ラムサール条約湿地の観光と物産展」を開催します。日本のラムサール条約湿地と周辺の観光や物産の紹介(試食、試飲、記念グッズの販売など)、内容も盛りだくさんです。
5万人の参加を予定する環境省の一大イベントへの共同企画としての出展で、事務局、ボランティア総出で、楽しいお祭りにしたいと思います。会員のみなさんにはご協力を、そして一人でも多くの「参加」をお待ちしています。

主催: WI-J、ラムサールセンター共催
日時: 2006年6月3日(土)11:00〜17:00 4日(日)10:00〜17:00
場所 東京・渋谷の都立代々木公園
(JR山手線原宿駅、または地下鉄千代田線代々木公園駅より徒歩3分)



●「生きものと人・共生の里」を考える会議のお知らせ●

 ナベヅルの越冬地として知られる山口県周南市は、近年ツルの飛来数が減少し、その状況を打開するために世界初のナベヅル移送(鹿児島県の出水平野から)による生息数回復の試みをスタートさせました。これを機に、21世紀にふさわしい野生動物と人との共生を考えるため、日本各地でツル、トキ、コウノトリなどの保護に先進的に取り組んでいる自治体が集まり、「生きものと人・共生の里」を考える会議を5月27日に周南市で開催します。ラムサールセンターは主催者実行委員会のメンバーとして協力しています。みなさんのご参加お待ちしています。

日 時: 2006年5月27日(土)9:00〜12:15
場 所: 山口県周南市 新南陽ふれあいセンター
プログラム: 山口県周南市からの報告(周南市長/ナベヅル)
新潟県佐渡市からの報告(佐渡市長/トキ)
兵庫県豊岡市からの報告(豊岡市長/コウノトリ)
鹿児島県出水市からの報告(出水市長/ナベヅル、マナヅル)
パネルディスカッション(コーディネーター:中村玲子)
まとめ・周南宣言
問合せ: ナベヅル環境保護協会 事務局長 末松幹生 Tel: 0833-91-5747



●「日本・中国・韓国子ども湿地交流イン中国・蘭州」参加者募集中!●

 7月下旬に中国甘粛省蘭州市で、日中韓3国子ども湿地交流「湿地の学校」が開催されます。この活動は、RCJが2002〜2004年の「アジア湿地ウィーク」のメーン活動として行なった「日中韓3国子ども湿地交流」を引き継ぎ、WI中国がJFGEの助成を受けて実施しているものです。昨年度は「ツルと湿原」をテーマに中国・黒龍江省ザーロン自然保護区で行われましたが、2回目となる今年度は、「川と水」をテーマに黄河中流域の甘粛省蘭州市を舞台に開催されます。
 この活動にボランティアとして参加してくださる方、プロジェクト見学と湿地ツアーに参加する方の募集をまもなく開始します。関心のある方は、ラムサールセンターまでご連絡ください。


●国際ワークショップinベトナム/AWS地域WS●
「サンゴ礁の保全:地域住民の参加とCEPAの重要性」を開催します

 8月下旬にベトナム・ナチャンで、国際ワークショップ「サンゴ礁の保全:地域住民の参加とCEPAの重要性」を、IUCNベトナムほかの協力で開催します。この会議は、COP9の決議IX.19を受け、次のCOP10をにらんでスタートした「アジア湿地イニシアティブ・フェーズU」の活動の第1弾で、第4回アジア湿地シンポジウム開催の実現を展望して開催するものです。今後3年間、アジア各地でこうしたアジアの課題をとりあげた地域ワークショップを開催し、成果を積み上げていきたいと考えています。みなさんの積極的な参加をお待ちしています。詳細は決まり次第お知らせします。


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