ラムサール通信
2005年8月15日発行 第95号


●COP9に子どもたちを送ろう●
アジア・アフリカ子ども湿地交流「子どもラムサール」参加者募集

  ラムサールセンターでは2005年11月6〜8日、アフリカのウガンダで、アジア・アフリカ子ども湿地交流「子どもラムサール」を開催する計画です。11月8日から首都カンパラで開催される「ラムサール条約第9回締約国会議(COP9)」に協賛し、湿地の保全と賢明な利用に関する若い世代へのアウェアネスを促進するために、ラムサール条約事務局、ウガンダ政府、現地NGO(Nature Ugandaなど)の協力を得て行われる、地球環境基金助成事業です。
 ラムサールセンターは2002年から、「アジア湿地ウィーク:子どもと湿地」キャンペーンの一環として、日本、中国、韓国、タイ、インドなどの子どもたちによる国際子ども湿地交流を成功させてきました。その成果を世界につなぎ、より多くの子どもたちに湿地の保全と賢明な利用のたいせつさを理解してもらうことが目的です。日本のほか中国、韓国、インドなどの子どもたちが参加し、ウガンダの子どもたちとの交流とラムサール登録湿地の訪問、COP9本会議の見学などのプログラムを予定しています。
 この活動に、日本を代表して参加する子ども湿地ボランティアを、若干名募集します。
 参加の条件は日本のラムサール条約登録湿地(予定を含む)の生きものや環境保全に関心がある(活動に参加している)中学生、高校生で、海外の子どもたちと交流したいと思っている男女です。英語が少しできればベターですが、それよりも積極性のある子どもたちを求めています。
 RCJでは現在、ウガンダまでの1人分の交通費、滞在費は確保していますが、参加希望者が多数の場合は、一部自己負担をお願いして、複数の派遣も検討しています。保護者、引率者の同伴を歓迎しますが、費用は原則自己負担をお願いすることになります。
 準備の都合上、当面の募集締め切りを8月31日までとしますので、興味のある方は、ラムサールセンター事務局まで至急お問い合わせください。


●アフリカの子どもたちへ「湿地の絵」とメッセージを送ろう●

 上記のアジア・アフリカ子ども湿地交流活動のひとつとして、アジアの子どもたちの描いた湿地の絵と湿地保全に関するメッセージをできるだけたくさんアフリカへ持っていきたいと思っています。それらの絵は、子ども湿地交流で活用するほか、COP9会場の展示ブースで11月8〜15日まで掲示し、各国の参加者にみてもらう予定です。
 詳しい募集要項は次のラムサール通信でお知らせします。ラムサールセンターのホームページにも掲載します。全国の子どもたちのみなさん、ご協力をお願いします。


●日中韓3国子ども湿地交流「湿地の学校inザーロン」報告●

 2005年7月30日〜8月3日、中国黒龍江省ザーロン自然保護区で、WI中国主催「日・中・韓子ども湿地交流『湿地の学校inザーロン』」(地球環境基金助成事業)が開催されました。ラムサール条約登録湿地のザーロン湿地は、面積22万ヘクタールの、タンチョウはじめさまざまな野鳥が生息する広大なヨシの湿原です。
 交流イベントには、中国、韓国、日本の子どもたちと先生、自然保護区管理官、NGOスタッフたち65人が参加しました。子どもたちの参加は、中国のザーロン中学から10人、韓国のプサン、ソウル、アンサン市の中学生と小学生9人、日本の山口県周南市の中学生、滋賀県栗東市、草津市の中学生と小学生5人で、それぞれの湿地の紹介や、湿地の抱えている課題、行っている湿地保全活動や水質モニタリング活動について発表しました(7月31日)。
 8月1日にはザーロン中学校での湿地実験学校開設式典に参加。ザーロン中学の生徒100人がブラスバンドを演奏して迎えてくれ、身近な湿地の絵を交換したりして、湿地国際交流をしました。また午後には、ザーロン自然保護区がアジア・太平洋地域シギ・チドリ類重要生息地ネットワークに参加したことを記念する式典が行われ、多くの渡り鳥のルートを共有する中国、韓国、日本の協力を強化することを改めて誓いあいました。
 それぞれ母国語の異なる子どもたちですが、お互い英語でコミュニケーションしようとがんばり、すぐに仲良くなりました。活動の詳細は、後日、ホームページで報告します。
 この日・中・韓「湿地の学校」活動は、来年は、黄河の中流域の蘭州(甘粛省)で行われる予定です。





※※ラムサールCOP9のオンライン登録が開始されています。
公式ホテルの予約の締め切りは8月29日です。参加される予定の方は、
手続きをお急ぎください。詳しくはhttp://ramsar.org へ。 



■■■会員募集・寄付歓迎■■■
 ラムサールセンターの財政はきびしい状況です。今年度の会費納入がまだの方は、送金をお願いします。また新規の入会、篤志家の寄付を歓迎します。ご協力よろしくお願いします。(事務局会計係)


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