ラムサール通信
2005年4月22日発行 第93号


ラムサールセンター第15期総会
第63回<ワイズユース>ワークショップ
開催のお知らせ

 ラムサールセンター(RCJ)の第15期総会を5月29日(日)に開催します。第14期は、3年ごとの中期計画の3年目として、インド・ブバネシュワル(チリカ湖)での「アジア湿地シンポジウム2005(AWS2005)」の開催を最大目標として、アジアの湿地活動の成果のとりまとめに全力で取り組み、「チリカ声明」の採択に象徴される大きな成果をあげることができました。同時に、「アジア湿地ウィーク<子どもと湿地>」(中国・インド・日本ほか)など、アジア各地、国内でさまざまな活動に精力的に取り組むことができました。
 これらの活動を振り返り、今年11月のCOP9(ウガンダ・カンパラ)に向けての新年度の活動方針を中心に、ポストCOP9の中・長期的な展望、とくに課題として先送りしてきたRCJの「役割」と「組織」についても議論を深めたいと考えています。すべての会員の出席、または議論への参加を要請します。討議資料は後日、別送します。
 欠席予定の会員は、ご意見、ご提言、近況などを5月25日(水)までに事務局までおよせください。よろしくお願いします。
 なお、例年どおり<ワイズユース>ワークショップと併催します。どなたでも参加は自由です(総会もオブザーバーとして参加できます)。


● ラムサールセンター第15期総会●
日 時: 2005年5月29日(日)午後2時〜3時30分
会 場: 法政大学市ヶ谷キャンパス・ボアソナードタワー24階 人間環境学部会議室
*JR飯田橋駅・市ヶ谷駅から徒歩10分/キャンパス内の高いタワー校舎です。地図は http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/ichigaya2.html

*第63回<ワイズユース>ワークショップ*
「ラムサールセンター第15期の活動に向けて(仮)」
日 時: 2005年5月29日(日)午後4時〜6時
場 所: 総会と同じです。
プログラム
1. ラムサール条約湿地、地球環境、生物多様性、国際協力、市民運動など最新の研究報告、話題提供(5〜6人)を会員のみなさん(岩間、磯崎、藤倉、安藤さんなど)から発表していただく予定で調整中です。
2. 新年度の予定事業(継続も含む)、海外サポート事業などの紹介
(COP9におけるアジア・アフリカ子ども湿地交流、中・日・韓3国子ども湿地交流など)

参加費: 2000円、 1000円(会員)
*終了後は会場近くで懇親会です。



●第64回<ワイズユース>ワークショップ・フィールド版●
「かつての日本最大の高層湿原"石狩泥炭地"の名残三昧ツアー」
のお知らせ

 6月25日〜26日、ワイズユースワークショップ・フィールド版を北海道の石狩泥炭地で開催します。日本の泥炭地は主に北海道にあり、石狩泥炭地、釧路泥炭地、サロベツ泥炭地が代表的です。なかでも石狩泥炭地は、かつて約6万haもの広大な湿原が広がり、国内最大規模を誇っていました。しかし、明治以降の農地開発にともない、大部分が水田になり、当時の面影を残す湿地はわずかとなりました。そこで今回は、貴重な遺産的価値の石狩泥炭地の名残りの湿地を訪ね、経済成長の波の中で大きく様変わりした環境と、そこで起こっている問題、取り組まれている保全活動を視察し、考えたいと思います。
 このワークショップは、同地在住の会員、高田雅之さん(北海道環境科学研究センター)と北海道環境財団の協力を得て企画されました。高田さんのほか、辻井達一先生、永田修さん(北海道農業研究センター)、マガン専門研究家牛山克巳さん、吉開みなさん(北海道大学大学院生)といった豪華な講師陣のもと、歴史や生態系、ワイズユースなどを学びます。またとないチャンス、お見逃しなく。ふるってのご参加お待ちしております。


共 催: ラムサールセンター、北海道環境財団
日 時: 2005年6月25日(土)〜26日(日)
場 所: 北海道・石狩泥炭地
宿 泊 はな工房 月形町皆楽公園内 Tel:0126-37-2188

6月25日 9:30 JR札幌駅集合
9:40 JR札幌駅出発
10:30-11:00 鏡沼視察(吉開みなさんによる案内)
11:30-12:00 北村農業資料館で泥炭資料を見る
12:00-13:00 北村温泉で昼食
13:30-15:00 美唄湿原:復元事業視察及び意見交換(永田さんによる案内)
上美唄湿原(高田さんによる案内)
15:30-16:00 美唄市郷土史料館
16:30-17:00 たそがれの宮島沼(牛山さんによる案内)
17:30 宿到着 夕食
19:00-21:00 セミナー「北海道の湿原と石狩泥炭地を考える」
(話題提供者:辻井達一さん、高田雅之さんほか)
6月26日 9:00 宿出発
9:30-10:30 月ヶ湖湿原(高田さんによる案内)
11:00-12:00 高橋ピートモスの泥炭採取地視察
12:20-12:40 町村牧場のソフトクリーム(泥炭地の恵み)
13:30 JR札幌駅着 終了、解散

参加費: 1万7千円程度(参加人数によります)宿泊費1泊2食付、バス借上げ料、資料代含む
*現地までは各自の手配。
25日夜のセミナーのみ参加される方は資料代として500円程度いただきます。
申込み: 参加希望者は5月23日(月)までにラムサールセンター事務局までご連絡ください。定員15人で締め切ります。お申し込みはお早めに。



●ラムサール条約アジア地域会合(北京)が開催されます●

 5月13日〜16日、中国・北京でラムサール条約アジア地域会合が開催されます。ラムサールセンターから岩間会長ほかが出席し、「アジア湿地シンポジウム2005」の成果(チリカ声明とTSUNAMI勧告など)を報告します。
 地域会合はアジアなど世界5地域で、11月にウガンダで開催されるCOP9に向けて、議事の事前調整、各国の国別報告書のチェック、抱えている課題、今後の方向性などが議論される場です。現在アジアの加盟国は26カ国で、ブルネイなどの未加入国もオブザーバーとして出席します。
 同時にラムサールセンターでは、この機会を利用し、WI−中国の新規事業(日本・中国・韓国3国子ども湿地交流)についても打合せが行なわれます。


●国際シンポジウム「文化と生物多様性の保全」のお知らせ●

 5月30日〜6月2日に国際シンポジウム「文化と生物多様性の保全:自然の聖地および文化的景観の役割について」が、東京・渋谷の国際連合大学(UNU)本部の国際会議場で開催されます。このシンポジウムは愛知万博の一環として、自然と文化の多様性の相関性を追及することを目的に、ラムサールセンターとしても関心の深い、生物多様性と伝統的な資源利用、水、文化と生物多様性、文化的景観における水利用など9つのセッションが行われます。参加申し込みの締め切りは5月20日。
詳細はhttp://www.unu.edu/hq/japanese/aichi2005/sacred-sites.html をご覧ください。


●「東京バードフェスティバル2005」にRCJ出展●
遊びにきてください!


 5月14日〜15日、東京・大井の東京港野鳥公園で「東京バードフェスティバル2005」が開催されます。主催は東京バードフェスティバル実行委員会(日本野鳥の会ほか)で、バードウィークの一環として多くの人に鳥をはじめ、自然に親しんでもらうために企画されました。野鳥ウルトラクイズや野鳥観察会、ミニライブ、トークショーなど、2日間にわたりさまざまなイベントが行われます。
 各団体(NGO、企業など)がブースを出展するのにまじって、昨年につづきラムサールセンターもプロモーションブースを出展します。ブースには、RCJの事務局若手メンバー、神辺晴美、小田奈津子、野中由美子さんが詰め、グッズ・書籍販売、アンケート調査、楽しいイベントを行う予定です。ご家族、友人お誘いあわせのうえ、ぜひ遊びに(ボランティアしに)きてください。
◆日 時:5月14日(土)、15日(日)10:00-16:00
◆場 所:東京港野鳥公園(モノレール「流通センター駅」徒歩15分)*入場無料です
詳細はこちらをご覧ください。http://www.tptc.or.jp/park/event/tbf2005.htm


●ビシュヌさんがネパールに帰国しました●

 RCJ会員で(財)地球環境戦略研究機関(IGES)の研究員として活躍していたビシュヌ・バンダリさんが、7年間の研究を終え、母国ネパールに帰国しました。4月9日(土)には関係者が集まってささやかに「囲む会」が行われ、交流を楽しみました。今後は、ネパール・カトマンドゥを基点にアジアの自然保護、賢明な利用について取り組んでいく予定です。


■■■AWS2005への寄付金のご協力ありがとうございました■■■

 前回につづき、新たに仲山章さん、広川ヨシ子さんから寄付金のご協力をいただきました。これで寄付金の合計は73万7600円となりました。AWSを成功させることができましたのも、みなさんのあたたかいご支援のおかげです。どうもありがとうございました。


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