ラムサール通信
2004年7月16日発行 第87号


●緊急ワークショップ「COP9を展望して:ウガンダのNGOと環境教育」開催●
ウガンダのNGOと研究者の特別講演
第60回<ワイズユース>ワークショップのお知らせ


 突然のお知らせになりましたが、第60回の<ワイズユース>ワークショップを下記の要領で開催します。第9回ラムサール条約締約国会議(COP9)は、来年11月、ウガンダの首都カンパラで開催されますが、ラムサールセンターではこれまでと同様、積極的に参加して、NGOの立場から貢献したいと考えています。
 その具体的な貢献の可能性を探るため、ウガンダから国連大学高等研究所(横浜みなとみらい)に特別研究員として赴任中のDavid MutekangaさんとDaniel Babikwaさんを講師に招いて、特別講演会を開催します。
 Mutekangaさんはカンパラのマケレレ大学環境自然資源研究所の博士課程在籍で、生物学の観点から生物多様性条約に関して環境NGOが果たす役割を研究しています。ウガンダ野生生物協会に所属するとともに、10年にわたり東アフリカ各地のNGOで活動してきた経験を有します。
 Babikwaさんは環境教育を専門として、環境、自然資源管理、持続可能な開発、健康、村おこしなどに関わる社会・政治・経済的側面をマケレレ大学において研究しています。南アフリカ・ローズ大学で、ウガンダの国家環境政策を共同体レベルで実行に移すにあたって用いられた教育普及プロセスの研究で博士号(環境教育)を取得、タンザニア・ダルエスサラーム大学で開発研究を専攻した経歴もあり、周辺諸国にも通じています。
 お二人は、7月いっぱいで任期を終えて帰国し、引き続きウガンダ国内で、それぞれの立場からCOP9にも関与されるとのことです。情報の少ないアフリカの最新情報、アジアとアフリカの今後の協力関係などを探る貴重な機会となります。緊急ですが、どうぞ一人でも多くの方の参加をお待ちしています。
 なお、国連大学高等研究所において、当日午前10時から、国際的な重要課題となっている生物資源の入手先認証制度に関するワークショップ(横浜ラウンドテーブル)が行われますので、こちらへの参加もどうぞ。詳細は国連大学高等研究所またはラムサールセンターまで。



●第60回<ワイズユース>ワークショップ●
「COP9(2005年11月)を展望して:ウガンダのNGOと環境教育」
日 時: 2004年7月22日(木) 午後2時〜4時
会 場: 国連大学高等研究所 会議室 (横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜 横浜国際協力センター6階)
電話:045-221-2300
プログラム: 報告:David Mutekanga
「NGO Involvement in Access and Benefit Sharing of Biological Resources - The Case of East Africa」(生物資源の利用と利益配分におけるNGOの役割:東アフリカを例にして)
報告:Daniel Babikwa
「Education and the Creation of Sustainable Rural Communities in Uganda and Japan」(ウガンダと日本における教育と持続可能な地元社会づくり)
報告:中村玲子
「Major Activities by the Ramsar Center Japan」
会場との質疑応答
コーディネーター:磯崎博司 (明治学院大学法学部教授)
使用言語: 英語(準備の都合で、今回はすべて英語で行ないます)
会 費: 2000円(会員1000円)

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