ラムサール通信
2012年3月1日発行 第147号


  第88回<ワイズユース>ワークショップのお知らせ
2012年3月31日(土)13:00~ 法政大学・市ヶ谷キャンパス

  ラムサールセンター(RCJ)第88回<ワイズユース>ワークショップを開催します。2011年度は、「AWSサバ」と「AWS無錫」の開催、「ESDのためのKODOMOラムサール」事業のスタートなど、大きな活動が続き、RCJの国内における基本活動である<ワイズユース>ワークショップを何度も開催することができませんでした。会員どうしの情報交換や近況共有の機会も少なかったので、年度の最終日ぎりぎりですが、会員による研究発表、話題提供、問題提起、情報共有・交流を中心にしたワークショップを開催します。
1人15分ずつのプレゼンテーションの枠を用意しますので、研究実績、事例報告、湿地訪問報告、提言・提案、近況・心境、スライドショー、ビデオ上映、などなんでも結構です。発表を希望する方は、3月20日までに事務局に申し込んでください。
終了後、来年度のRCJ活動をめぐっての拡大役員会(運営委員会)を開催します。会員はどなたでも参加できます。積極的なご参加を歓迎します。午後5時以降は、懇親会を予定しています。


  日時:2012年3月31日(土) 午後1時~3時30分
  会場:法政大学・市ヶ谷キャンパス 人間環境学部 会議室(ボアソナードタワー24階)
     東京都千代田区富士見2-17-1 (JR市ヶ谷または飯田橋から徒歩約10分)
     地図:http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
  発表テーマ(予定):AWSサバ&無錫を終えて(中村玲子)/ESDのためのKODOMOラムサール
           報告(武者孝幸)/ バングラデシュ・ポーシュのプロジェクト地を訪ね
           て(長倉恵美子)/チリカ湖の現況-CEPAをめぐって(岩崎慎平)ほか。
  ※発表申し込み、受付中です。
  ※終了後、引き続き、RCJ拡大役員会(運営委員会)を開催します。
  ※5時以降は、別会場で懇親会を予定しています。



ラムサールセンター事務局スタッフを募集します

  RCJが日本とアジアでおこなっている湿地CEPA(Communication, Education, Participation,
Awareness)活動のいっそうの推進に力を貸してください。東京・大田区の事務局での勤務が可能な方、海外出張できる方が希望です。詳しくは事務局までお問い合わせください。


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藤前干潟ガタレンジャーJr.と劇団シンデレラの子どもたちから、
「ESD-KODOMOラムサール」活動への寄付6000円をいただきました。
どうもありがとうございます。
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  インド、バングラデシュのNGO活動の現場訪問報告●

  2012年2月4~14日、インドとバングラデシュの3つの友好NGOの活動現場を、RCJ会員の武者孝幸(副会長)、中村玲子(事務局長)、岩崎慎平、黒澤優子、阪本森人、Bishnu Bhandari(ネパール)さんの5人が訪れました。

【インド環境協会(IES)】 
インドのウダイプール、IES(代表:Desh Bandhu)が「CBD_COP11に貢献する「生物多様性保全のための湿地クラブ活動」(JFGE助成事業)の一環として開催した「Youth Exploring Nature for Conservation of Wetlands and
Biodiversity」会議(2月6日)に参加。
 会議では、現地の子どもたちなど70人を前に、日本からゲストスピーカーとして招かれた香坂玲さん(名古屋市立大学准教授)が、「From Nagoya to Hyderabad: What is CBD and how can we save biodiversity?」という講演を
おこなったほか、中村さんが「ESD-KODOMOラムサール」、Bishnuさんが「ネパールの湿地」について発表しました。

【パリシュリ】 
2月7日からブバネシュワル(オリッサ州)に移動し、「パリシュリ」(代表:D.P.Dash)の「インド・ビタカニカ湿地の住民の、環境教育を通じた環境意識の向上と自立能力育成」(JFGE助成事業)の現場を訪れ、世界湿地の日の記念イベントや、女性の自立グループの会合に参加。10日は、チリカ湖のモンゴラジュリ野鳥サンクチュアリを訪問し、地元住民がガイドを務めるエコツーリズムの
現場を体験。岩崎さんはチリカ湖の調査・研究で現地残留。11日、ビシュヌさんはネパールへ帰国。日本人4人はコルカ タ経由でバングラデシュへ向かいました。

【バングラデシュ・ポーシュ(BDP)】 
12日、BDP(代表:Sanowar Hossain)が「モヘシュカリ島沿岸における住民参加型の生態系アプローチ適応プログラム事業」(JFGE助成事業)の一環としてダッカで開催した「Biodiversity Conservation through Ecosystem based Adaptation」に参加。ここから長倉恵美子さんが合流。中村さんがRCJのESD活動について発表。13日、中村、武者さんは帰国。黒澤、阪本、長倉さんの3人はモヘシュカリ島のプロジェクト現場へ向かい、地元住民との会合に参加するなど活動を視察し、18日に 帰国しました。



  ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)の事前参加登録、まもなく開始●

  ラムサール条約COP11は2012年7月6~13日、ルーマニアのブカレストで開催されます。ラムサールCOPは、NGOもオブザーバーとして参加できます。RCJ会員で参加を希望する方は早めに事務局までご連絡ください。


  活 動 短 報
 先号でご案内した「立山弥陀ヶ原・大日平のラムサール条約登録に向けたシンポジウム」(2月18日)は、富山が記録的大雪に見舞われたなか200人近い参加者を迎え、大成功でした。RCJ会員の磯崎博司(副会長)、佐々木純一(雨竜沼)さんほかがパネリストなどとして協力しました。
 2月23日、新潟・佐渡市で、トキ生息地の未来のラムサール条約登録を見据えた「ラムサール勉強会」が開催され、牛山克己さん(北海道・宮島沼)と、武者孝幸さん(RCJ副会長)が講演しました。

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