ラムサール通信
2011年9月9日発行 第142号
●短期借入金(目標300万円)協力のお願い● 「AWS無錫」、「ESDのためのKODOMOラムサール」執行資金が不足しています |
「ラムサール通信」でもお伝えしているように、2011年度のラムサールセンター(RCJ)の活動は「アジア湿地シンポジウム・サバ」(マレーシア・コタキナバル/7月18〜20日・開催済)、「アジア湿地シンポジウム無錫」(中国・無錫市/10月11〜13日)の2つの国際湿地シンポジウムに加え、「ESDのためのKODOMOラムサール」の湿地交流活動が中国・無錫市(10月)、山口県・周南市(11月)、タイ・チェンマイ市(2012年2月)で予定されるなど、大きな事業が続きます。 これら事業のRCJが関わる部分の活動資金は、経団連自然保護基金、地球環境基金などの助成金、また環境省や周南市からの分担金・委託金などでまかなわれますが、ご存じのようにこれらの外部資金の多くは「精算払い(RCJで立て替え執行し、領収書を添付して請求すると支払われる)」方式で執行されるので、事業実行時にはあらかじめ多額の運転資金が必要となります。ところが、RCJのように基本財産を有しない、会員の意思によって運営される任意団体にとっては常にこれが大きな課題となり、これまでもたびたび会員のみなさんに短期借入金の協力のお願いをするなどして切り抜けてきました。 今年も、いくつかの大規模活動が連続する秋を迎えて、RCJの運転資金が枯渇しかかっています。9月から11月にかけて、「アジア湿地シンポジウム無錫」関係で400万円、「ESDのためのKODOMOラムサール<無錫>」関連で200万円、「ESDのためのKODOMOラムサール<周南>」関連で100万円の活動準備金が必要となりますが、現状、それが確保できていません。 ついては、会員のみなさんに、誠に恐縮ですが、短期借入金の協力をお願いする次第です。 1口10万円で、目標額300万円。借り入れの期間は、2011年12月30日(金)まで。1人何口でもけっこうです。この緊急事態を切り抜けるため、ぜひとも会員のみなさんのご協力をお願いします。 この件につきましてのお問い合わせは、事務局長中村玲子までお願いします。なおこの号は、RCJ会員にのみお送りしています。 短期借入金協力の振込先: ●三井住友銀行 下丸子支店(810) (普通預金) 0684084 名義:ラムサールセンター事務局長 中村玲子 ●ゆうちょ銀行 店名 〇一八(ゼロイチハチ) 店番 018 (普通預金)5157722 名義:ラムサールセンター |
●ESDのためのKODOMOラムサール<周南>● 2011年11月19〜20日・山口県周南市八代 参加者を募集します |
山口県周南市八代盆地は、江戸時代からつづくナベヅルの越冬地です。毎年10月、中国やシベリアの繁殖地から渡ってくるナベヅルは、3月に繁殖地に帰るまでの約4か月を、この八代盆地の田んぼですごします。ナベヅルは江戸時代の終わりまでは、日本の各地に渡って越冬しましたが、明治時代以降、狩猟や、生息地の減少、人々の生活スタイルの変化などさまざまな原因によって、次第に数を減らし、いまでは鹿児島県の出水平野と山口県の八代盆地だけが、定期的恒常的な越冬地になってしまいました。そのなかでも八代に渡ってくるナベヅルの数は、1970年代の後半までは100羽を超えていましたが、いまでは10羽以下に減ってしまいました。 地元の人たちは、ナベヅルの越冬数を昔のように回復し、日本の伝統的、典型的な「里山の村」を復活させようと、ツルのねぐらや生きものの豊かな田んぼづくりに力を注ぎ、さまざまな取り組みをおこなっています。 11月19〜20日、この山口県周南市で、「生きものと人・共生の里を考えるシンポジウム」が、周南市、佐渡市、豊岡市、出水市の市長が集まって開かれます。今年で6年目の活動となるこのシンポジウムの今回のテーマは「未来につなごう とき・こうのとり・つると子どもたち」で、地元周南市はじめ、佐渡市、豊岡市、出水市、そして韓国のツル生息地の子どもたちの参加が決まっています。 ラムサールセンターでは、このシンポジウムにジョイントし、「ESDのためのKODOMOラムサール<周南>」を、11月19〜20日、周南市八代を舞台に開催することになりました。 大型の野鳥と人々の暮らしの調和をメインテーマに、若い世代=子どもたちにできることを、子どもたち自らが考えます。 この活動に、全国のラムサール条約登録湿地からの子どもの参加を募ります。詳しくはまもなく、RCJのホームページで案内します。 |
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