ラムサール通信
2010年10月8日発行 第133号
●CBD_COP10に「生物多様性交流フェア」でブース出展します●
「子どもたちの<KODOMOバイオダイバシティ>」への来場ご案内
生物多様性条約第10回締約国会議(CBD_COP10)が、いよいよ名古屋市で開幕します。湿地は、地球上でもっとも生物多様性豊かな生態系のひとつ。CBDはラムサール条約と密接に関係する、地球生態系保全のための条約です。その生物多様性条約会議のホストを、日本政府が務めます。1992年のワシントン条約京都会議、93年のラムサール条約釧路会議、97年の気候変動枠組み条約京都会議につぐ、国際貢献の重要な会議となります。 |
Children's KODOMO Biodiversity 場所:生物多様性フェア「エキスポゾーン」(白鳥公園) ブース番号:29 開催時間:平日・祝日 9:30-18:30 / 土・日10:00-16:00 / (最終日は15:00まで) ※「再会フェア」: 10月23日(土)14:00-15:00 10月24日(日)11:00-12:00 / 14:00-15:00 |
●「KODOMOバイオダイバシティ国際湿地交流in琵琶湖」報告● 2010年8月5日〜8日、「KODOMOバイオダイバシティ国際湿地交流in琵琶湖」(地球環境基金助成/ラムサールセンター、滋賀県、積水化学工業の実行委員会、環境省、高島市、国際湖沼環境委員会共催)が開催されました。サロベツ原野、宮島沼、釧路湿原、蕪栗沼・周辺水田、谷津干潟、尾瀬、片野鴨池、藤前干潟、中海、宍道湖、屋久島・永田浜、漫湖、そして琵琶湖など国内16湿地と、アジアから韓国のシワ湖・ウーポ湿地、タイのクラビ干潟、中国の黄河、マレーシアのキナバタンガン川湿地の5湿地から、子どもたち78人が参加した、4日間の「国際」湿地交流となりました。1日目は、琵琶湖博物館で開会式をおこない、琵琶湖の生物多様性、人と生きものの共生について学び、2日目は、参加した各湿地での活動発表がおこなわれ、午後は、湖上遊覧船で琵琶湖の湖上学習と、生きものの豊かな田んぼなどの探索をしました。3日目は、中村大輔先生の指導によるKODOMO生きもの会議で、琵琶湖の宝探しと「劇団シンデレラ」のミュージカル鑑賞と、フィールドでの生きもの観察や、生きものさがしをおこないました。 そして、4日目は、各グループの選んだ合計60の琵琶湖の宝から6つの宝と絵、キャッチコピーを決める最終会議をおこない、78人の子どもたちの3時間にわたるディスカッションによって、「KODOMOバイダバ<琵琶湖>」のポスターが完成しました。 ![]() ![]() |
KODOMOバイオダイバシティ琵琶湖開催中の8月7日、滋賀県高島市で、ラムサール条約決議X.31「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」(水田決議)の実施をめぐるフォローアップ会議が環境省、東アジア地域ラムサールセンター(RRC-EA、韓国)、WI-J、RCJなどの共催で開催されました。 ラムサール条約科学技術検討委員会(STRP)のRebecca D'Cruz、Amado Tolentino、Chen Kelin、Gea-Jae Joo、Mashhor Mansor)、Bishnu Bhandari、Ajit Pattnaik、Sanowar HossainなどRCJのアジア会員が多数参加し、2012年のラムサールCOP11までに、どんな検討を加え、経験や事例を集積していくべきか、検討がおこなわれました。日本からは副会長の磯崎博司、岩間徹と、事務局長の中村玲子ほかが参加しました。環境省から後日、レポートが発行される予定です。 |
上述会議と同時に、同地で2010年8月7日、次回「アジア湿地シンポジウム(AWS)」開催計画について検討する第1回国際運営委員会(AWS_ISC)も開催されました。2011年開催の招致を検討しているマレーシア・サバ州、中国・無錫市の代表者も参加し、公式に招致表明がされ、RCJのアジアメンバーが中心となってのISCで検討の結果、2011年には7月にマレーシア、10月に中国の2回のAWSを開催することが内定しました。詳細は、次回通信で報告します。 |