ラムサール通信
2009年11月18日発行 第127号
●緊急財政支援協力のお願い●
年末にかけて150万円の運転資金が必要です
ラムサールセンター(RCJ)の会員ならびにサポーターの方々に、緊急のお願いです。 今年のラムサールセンターは、通信でも随時ご報告しているように、「トキと湿地」「KODOMOバイオダイバシティ」「海外派遣研修」「国際協力講座」などメインの活動のほか、「世界湖沼会議・日中韓子ども湿地交流」や「アジア湿地の学校活動」への協力など、大きな活動がつづき、総事業費は1700万円を超えています。 ラムサールセンターの活動資金は、約110人の会員の年会費(8000円)を基礎に、それぞれ事業ごとの助成金や委託金でまかなわれていますが、助成金や委託金は、活動を先行させた後、領収書ベースで請求して精算されるのが原則です。ところが今年は、活動の実行時期と請求時期のタイミングがうまくかみあわず、11月現在、かなりの額をラムサールセンターが先行して立て替えた形になっています。さらにこれから来年にかけて、KODOMOバイダバ<蕪栗沼・周辺水田>や同<片野鴨池>を開催する計画ですが、それら活動の実行資金のやりくりが困難になっています。 ついては、以下の方法による緊急財政支援をよびかけます。目標額は150万円です。事情ご理解のうえ、ご協力をお願いします。 |
(1)つなぎ融資協力: |
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当面の運転資金不足を乗り越えるための無利子の短期融資協力です。1口10万円からお受けします。返済期日は、今年度の助成金、受託金の精算がすべて完了する2010年3月末までとさせていただきます。ご協力をお願いします。 | ||
(2)会員拠出金協力: |
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会員拠出金制度は、基金などの財源をもたないラムサールセンターの活動の基礎を支えるための資本金協力のしくみで、2002年度のRCJ総会で決定し、スタートしました。1口10万円から、何口でも出資できます。受付けは随時。1年後に返済が基本ですが、申し出がなければ自動継続されます。現在、13人から271万円が積み上げられ、RCJの日常的基礎的活動の運転資金として活用されていますが、この積み増し(資本金の増資)を図ります。新たなご協力はもちろん、増額の申し出も歓迎します。 |
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※ 上記(1)(2)に関して、ご質問などの連絡は、事務局長中村玲子までお願いします。 | ||
(3)寄付金協力: |
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いちばんありがたく、うれしいのが、実はこの方式への協力です。金額の多寡は問いません。チリも積もれば、です。どうぞよろしくお願いします。 |
寄付金の送金先: | 銀行口座: | 三井住友銀行 下丸子(しもまるこ)支店(810) (普)0684084 ラムサールセンター事務局長中村玲子 |
郵便振替口座: | 00130−7−547767 ラムサールセンター |
2009年11月1〜5日、中国湖北省の武漢で、第13回世界湖沼会議(中国環境科学学会、武漢市、世界湖沼環境委員会ほか共催)が開催されました。湖沼保全にかかわる世界の科学者、研究者が集う専門的な会合ですが、その協賛プログラムとして「日中韓子ども湿地交流」がおこなわれ、滋賀県琵琶湖からの7人をはじめ韓国、中国のラムサール条約登録湿地の子どもたち13人が武漢市の小学校や湿地保護区を訪れて、現地の子どもたちと交流をしました。 11月3日の午後には、湖沼会議の1セッションとして「子ども湿地会議」が開催され、滋賀県の嘉田由紀子知事など100人以上の観衆が見守るなかで、3国の子どもたちによる湿地活動発表や、ディスカッションが活発におこなわれました。 この子ども湿地交流には、ラムサールセンターと積水化学工業CSR部が、企画、事前研修の段階から参加し、協力しました。 |
2009年11月7日、東京・広尾のJICA地球ひろばで、JFGE海外派遣研修<タイ・バングラデシュ活動体験コース>(8/27〜9/19)の報告会が、RCJ第83回<ワイズユース>ワークショップとして開催されました。研修主催者である環境再生保全機構地球環境基金(JFGE)の担当者らが見守るなか、第1部では、研修に参加した7人の研修生が、延べ24日間にわたった研修の行程を分担して報告。第2部では、参加して感じたこと、気がついたことなどを発表し、それぞれの感想を共有しました。研修生の多くは、途上国を訪れた経験がほとんどなく、バンコクやダッカなどの首都から遠く離れた農村・漁村地域での研修活動にとまどいも多かったようですが、途上国の現実の姿にふれられたことを、全員が貴重な経験ととらえ、これからもできるかぎり国際協力活動をつづけたいと表明してくれました。JFGEからの委託で研修を実施したRCJとしては安堵したとともに、これまでの20年間の活動を通じてRCJがアジアの人々との間に築いてきたネットワークの一端に、7人の若ものが新しく参加してくれたことを、心から歓迎したいと思います。会員の参加は安藤元一、武者孝幸、中村玲子、亀山保、土居正典、市川智子、小澤章子のみなさんでした。 |
ラムサール条約と生物多様性条約は、人間が生きていくため、人類の未来のために、ともに重要で不可分の条約です。「ラムサールハンドブック」「外来生物・遺伝子組換え生物ハンドブック」に次ぐRCJハンドブックシリーズ第3弾は、2010年10月開催のCBD_COP10(名古屋市)に向けてラムサール条約と生物多様性条約のつながりを理解し、湿地と生きものと守るという観点から、これら2つの条約の意義と役割、活用を考えるための1冊として製作しました。A4判32ページのハンディな冊子ながら、磯崎博司明治学院大学教授の書下ろし解説「ラムサール条約と生物多様性条約」はじめ、日本の37ラムサール条約登録湿地のミニガイド、重要湿地500リストなど、エッセンスが詰まっています。 特別頒布価格300円で頒布します。お問い合わせは事務局まで。 |