ラムサール通信
2008年4月22日発行 第115号


●「ラムサールセンター第18回総会」のお知らせ●

 5月25日(日)午後に、ラムサールセンター第18回総会を開催します。アジア湿地シンポジウム2008(6月22日〜25日、ベトナム・ハノイ)、ラムサールCOP10(10月28日〜11月4日、韓国・昌原)をひかえ、中期計画3年間の活動のまとめの討論をおこないますので、会員のみなさんの多数のご出席をお願いします。また、第76回ワイズユースワークショップ(テーマ:RCJ2008年の活動とCOP10への取り組み(仮))と併催します。詳細はあらためてお知らせします。

ラムサールセンター第18回総会(年度報告、決算/次年度活動計画、予算ほか)
◆日 時:2008年5月25日(日)13時〜15時
◆会 場:JICA地球ひろば セミナールーム202
 (地下鉄日比谷線広尾駅A3出口徒歩1分/
渋谷区広尾4-2-24 Tel: 03-3400-7717)
*総会終了後、同会場でワイズユースワークショップ(15時30分〜17時30分)
を併催します。




●「NEC学生バードソン2008」のご案内●
〜鳥でつなごう 湿地を守る子どもの輪〜

 2008年6月8日(日)に、自然保護チャリティーイベント「NEC学生バードソン2008」が開催されます。大学生中心の自然保護活動組織であるField Assistant Network(FAN)が1988年から開催しているイベントで、これまで約2万人の募金者から、1500万円を超える募金を集め、全国の自然保護活動に寄付されてきました。
 今回その募金先がラムサールセンターの「KODOMOラムサール」活動に決まり、ラムサールセンターも協力団体として関わることになりました。
 2008年の「KODOMOラムサール」活動は、8月に新潟でアジアの子どもたちを招いて「KODOMOラムサール国際湿地交流inにいがた」を開催し、10月韓国のCOP10に子ども代表を送ることをめざしており、学生バードソンの寄付金は、これらの活動に役立てられます。
 学生バードソンは、バードウオッチングと募金をあわせたイベントです。3人組のチームとして、または個人の募金者として、みなさんの参加、ご協力よろしくお願いします。

【お問い合わせ】
学生バードソン実行委員会 
電話:090-7633-2002
E-mail:necbirdathon2008@yahoo.co.jp
URL: http://www.fa-net.org/birdathon/2008/
【募金の振込先】郵便口座番号:00130−1−391954
口 座 名 :学生バードソン実行委員会 



●エコライフ・フェア2008「湿地の恵み展」のご案内●

 6月7日〜8日、東京・代々木公園で、エコライフ・フェア2008「湿地の恵み展〜ラムサール条約湿地の観光と物産」を開催します。ラムサールセンターと日本国際湿地保全連合、環境省野生生物課、ラムサール条約登録湿地関係市町村会議が共同、協力して開催するもので、今回で3回めです。昨年は、登録湿地など17団体21湿地が参加し、物産紹介、ポスター展示、湿地クイズなどで大盛況でした。
 今年も日本各地の湿地に関わる地元自慢の観光や物産などをPRし、湿地の「賢明な利用」の促進と地域振興の一助となるような出展内容にしたいと考えています。同展へのご参加、ご協力をよろしくお願いします。会員のボランティア大歓迎です。
 また、同展の開催にあたり、イベント参加費などが不足しているため、以下の要領でご寄付を募集しています。目標金額は20万円です。詳細は下記へお問い合わせください。

「湿地の恵み展〜ラムサール条約湿地の観光と物産」
◆日 時:2008年6月7日(土)11:00〜17:00 8日(日)10:00〜17:00
◆場 所:東京・代々木公園
(JR山手線原宿駅または地下鉄千代田線代々木公園駅より徒歩3分)
*ご寄付について――個人はいくらでも、企業等は一口1万円から
 お問い合わせ:日本国際湿地保全連合 担当:神辺晴美
 Tel:03-5614-2150 Fax:03-6806-4187
 E-mail:harumi_kambe@wi-japan.org




●KODOMOラムサール<谷津干潟>湿地交流のお知らせ●

 6月7日〜8日に千葉県習志野市のラムサール条約登録湿地「谷津干潟」で、KODOMOラムサールを下記の要領で開催します。同湿地交流は、「谷津干潟の日」のイベントの一つとして行われるもので、主に千葉県内の湿地に関心のある子どもたちを対象に開催します。湿地交流のほかにアジア湿地シンポジウム2008参加登録受付中!!も、干潟をテーマにしたミュージカルや人形劇、自然観察会など、イベントが盛りだくさんです。
今回のKODOMOラムサールは、主に千葉県の子どもたちが対象ですが、県外の子どもたちで興味のある方はラムサールセンターまでご連絡ください。

「KODOMOラムサール<谷津干潟>湿地交流」
◆主 催:谷津干潟の日実行委員会、ラムサールセンター
◆日 程:2008年6月7日(土)〜8日(日)
◆場 所:千葉県習志野市「谷津干潟自然観察センター」
 (京成谷津駅より徒歩25分/JR京葉線新習志野・南船橋駅より徒歩20分)
 地図: http://www.yatsuhigata.jp/about/map/index.html





■■■アジア湿地シンポジウム2008参加登録受付中!!■■■

 6月22日〜25日にベトナム・ハノイで開催されるアジア湿地シンポジウム2008の参加登録を受け付けています。参加登録料は、5月1日まで100USドル(学生50USドル)。5月2日以降は登録料が高くなりますので、ご注意ください。オンライン登録はwww.aws2008.netからどうぞ。




●日中韓子ども湿地交流「ソデグロヅルの王国−ポーヤン湖へ行こう」報告●

 2003年、日本の谷津干潟ではじまった日本・中国・韓国子ども湿地交流の7回めは、中国江西省の南昌市とポーヤン湖自然保護区を舞台に、2007年12月24〜28日に開催されました。日本から6人、韓国から14人、マレーシアとタイから各1人の国際参加者、中国各地の湿地からの参加もあって、総勢80人が参加。ラムサールセンターからは中村玲子事務局長と市川智子さんが参加しました。
 各地の湿地の現状や、子どもたちの活動についての発表、ソデグロヅル、コウノトリ、オグロシギなどが群れるポーヤン湖訪問など、盛りだくさんのプログラムをみんなで楽しみ、これを機に、南昌市師範学校付属小学校が「湿地実験学校」に認定されました。
 27日には、これまでの湿地交流に参加した自然保護区のマネジャーや、学校の先生、NGOリーダーによる6年間の活動のふりかえりと、今後の方向性を討議するシンポジウムが開催され、活発な意見交換がおこなわれました。そしてこの日中韓子ども湿地交流の成果とネットワークを、タイ、マレーシアなど東南アジアにも広げようということになり、ウェットランドインターナショナル中国(WI-C)が地球環境基金に「東アジア・オーストラリアフライウェイに参加する国々での『湿地の学校』ネットワーク」として2008年度助成申請をし、このほど内定しました。ラムサールセンターがイニシャティブをとり、ウェットランド韓国、WI-Cをパートナーに続けてきた活動が、さらに広がりをもって継続されることになりました。




●国際湿地シンポジウム(韓国・ソウル)開催される●

 2008年3月27〜28日、韓国・ソウルの国立美術館で、国際シンポジウム「アジアの湿地保全と地域間協力」が開催されました。韓国環境省の協力のもと、ラムサールセンター、ウェットランド韓国、韓国政府UNDP/GEF韓国湿地プロジェクト、慶昌南道政府が共催し、韓国国土交通省、文化省、COP10のためのNGO連合ネットワーク、日本国際湿地保全連合ほかが後援、およそ100人が参加しました。10月のCOP10(昌原市)の韓国国内におけるプレシンポジウムとして、ソウル大学などが中心になって企画し、開催されたものです。
 ウーシン・リーさん(ソウル大学教授)、ギジェ・ジューさん(プサン大学教授)、レベッカ・ドクルツさん(ラムサール条約STRP副議長)、辻井達一さん(WI-J理事長)、チェン・ケリンさん(WI-C中国代表)、マショー・マンソーさん(マレーシア科学大学教授)、サンサニ・チョーウさん(マヒドン大学助教授)らがプレゼンテーションをおこなうなど、ラムサールセンターの会員が大きく貢献しました。事務局からは、武者孝幸副会長、中村玲子事務局長が参加しました。
 なお、このシンポジウムは、ラムサールセンターの「アジア湿地イニシアティブ・第2フェーズ活動」(日本経団連自然保護基金、北海道河川防災研究センター支援)のひとつに位置づけられ、これをもって2007年度の主要な活動は終了しました。




●活動資金協力をどうもありがとうございました●

 前号のラムサール通信で、ラムサールセンターの財政危機を乗りこえるための活動資金協力をお願いしたところ、多くの方からの寄付、短期融資、会員拠出金、新入会、会費納入などの協力をいただき、ひとまずの危機を乗り越えました。ここにお名前を記し(敬称略)お礼を申し上げます。
 園部浩一郎、藤岡比左志、小野寺照夫、小松潔、奥野卓司、米澤文、原戸眞視、浅尾せつこ、藤倉良、田北徹、大亀哲郎、山田真理、土屋史、富岡辰先、田中美恵子、門田伸二、土居正典、村上悟、市川智子、石橋典子、工藤由美、亀山保、吉岡祥平、中井友理・彩乃、原田和子、宮地信良、安部尚子、前川公彦、角野康郎、名執芳博、林聡彦、佐藤尚之ほかご協力者のみなさん、どうもありがとうございました。これからもラムサールセンターをよろしくお願いします。


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