ラムサール通信
2007年8月22日発行 第110号



●「KODOMOラムサールin宮島沼」のご案内●

 10月6日(土)〜7日(日)に北海道美唄市にあるラムサール条約登録湿地「宮島沼」で、KODOMOラムサールを下記の要領で開催します。KODOMOラムサールは、湿地をテーマにした子どもたちの学習・交流活動で、前号でおしらせしたとおり、今年度第1回めは、9月8日〜9日に琵琶湖を舞台に、主として滋賀県内の子どもたちを対象に行われます。
 そして第2回めが、4万羽のマガンでにぎわう宮島沼で、北海道内の子どもたちを中心に行われます。もちろん北海道外の子どもたちも参加できます。新設された沼畔の水鳥・湿地センターに宿泊する、ガンを満喫する1泊2日の子ども交流イベントです。チラシ(裏面、申込用紙)を同封しますので、興味のある方は、9月15日までに宮島沼水鳥・湿地センターにお申込みください。

「KODOMOラムサールin宮島沼」
    ■主 催:美唄市、北海道ラムサールネットワーク、ラムサールセンター
    ■日 時:2007年10月6日(土)14時〜7日(日)12時
    ■場 所:北海道美唄市、宮島沼水鳥・湿地センター
    ■申し込み・問い合わせ:宮島沼水鳥・湿地センター
      〒072-0057 北海道美唄市西美唄町大曲3区
      TEL: 0126-66-5066 FAX: 0126-66-5067 E-mail: mwwc@dune.ocn.ne.jp


●第70回ワイズユースWS報告●
−人と湿地と生きものの共生を考える シリーズB−

 7月14日(土)に、東京・白金の明治学院大学で、第70回<ワイズユース>ワークショップを行いました。これは、「人と湿地と生きものの共生を考える」シリーズの第3回で、今回はトキの野生復帰に向けての実際の活動について、勉強、話し合いをしました。
 最初に、新潟大学農学部准教授本間航介さんから「新潟大学のトキと湿地再生の取り組み」というテーマで、トキの生態や生息環境、絶滅までの足取り、トキの野生復帰に向ける佐渡での取り組みなどについて報告がありました。続いて、環境省野生生物課中村昌孝さんが「トキの野生復帰に向けての環境省の取り組み」について、平成12年度から現在までの取り組みに関する報告と、今後の予定、目標である平成20年の試験放鳥、平成21年の本放鳥などの動きについて説明がありました。
 ワークショップには、25人の参加者が集まり、トキと普及啓発、環境教育について、積極的な意見交換が行われました。終了後、恒例の懇親会を楽しみました。
会員の参加は、安藤、磯崎、中村(玲)、武者、亀山、名執、平井、小松、新井、小澤、中村(秀)、南、築地さんでした。


●「日本・中国・韓国子ども湿地交流イン韓国・安山」報告●
 
 7月27日(金)〜31日(火)、韓国・安山市で、ウェットランド韓国主催の「日本・中国・韓国子ども湿地交流イン韓国・安山」が開催されました。
 日本から釧路湿原(鶴居村)、佐潟(新潟市)、谷津干潟(習志野市)、琵琶湖(草津市)、中海・宍道湖(米子市・境港市・出雲市)、八代盆地(周南市・下松市)、漫湖(那覇市)の小学生から高校生14人、中国は黄河、大豊湿地、ポーヤン湖から5人の子どもたちが参加し、安山市(シワ湖)の子どもたちと交流しました。
 28日は安山市で3カ国の子どもたちがそれぞれ身近な湿地の紹介やそこで行っている保全活動について発表する湿地交流を行いました。
 29日は、広大な干潟を埋め立ててできたシワ湖を訪問。一度は堤防をしめきり、淡水化をめざしたものの、水質や環境の悪化で淡水化を中止し、計画を縮小して一部を野鳥のためのサンクチュアリにしたり、潮力発電所を建設するなど、湿地をめぐる開発と保全問題の最新事例を見学しました。また、湖畔の湿地実験校を訪れ、そこの先生や生徒に習いながら塩田作りを体験したり、干潟に群れるシギ、チドリなどの野鳥を観察しました。
 30日は、ソウル市の中心部を流れている漢河の支流の清渓川(チョンゲチョン)を訪ね、一度は川にふたをして暗渠したものの、市民の要望で再び清流に復元し、市民のオアシスとして親しまれているという、世界的に注目されている湿地回復の名所を見学しました。
 活動の詳細は、後日ラムサールセンターのホームページで紹介します。


●第3回アジア湿地イニシアティブ委員会を開催●
アジア湿地シンポジウム2008国際運営委員会を設置
 
 8月6日(月)〜7日(火)、タイ・バンコクのチャリーナホテルで、第3回アジア湿地イニシアティブ委員会が開催され、2008年に開催予定のアジア湿地シンポジウムについて話し合われました。
会議には、会員の安藤、磯崎、中村、武者、小澤、築地、Amado、Asae、Bishnu、Bernard、Desh、Mashhor、Salmah、Sanowar、Sansanee、Zhangさんのほか、ベトナム国天然資源環境省自然保護課Le Thanh Binhさん、同省環境国際課Nguyen Thi My Hoangさん、日本国環境省野生生物課尼子直輝さんが参加しました。話し合いの中で、会議の参加者が構成員となるアジア湿地シンポジウム2008国際運営委員会が設置され、アジア湿地シンポジウム2008の概要が以下のように決まりました。

  ■開催地:ベトナム・ハノイ
  ■日 程:2008年6月22日〜25日
  ■テーマ:Wetlands: Heart of Asia



「KODOMOラムサールブロック湿地交流感想文集」が完成!
 昨年度、北海道、東北・関東、近畿・中国、九州・沖縄の4ブロックで開催されたKODOMOラムササールブロック湿地交流に参加した子どもたち200人の感想文集が完成しました。子どもたちが交流会で気づいたこと、学んだこと、湿地に対する思いがつまった一冊です。ご希望の方には、お分けしますので、ラムサールセンター事務局までご連絡ください(送料各自負担)。

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