ラムサール通信
2006年11月30日発行 第104号


「KODOMOラムサール湿地交流」近畿・中国ブロック大盛会

  11月18〜19日、鳥取県米子市と島根県出雲市で「KODOMOラムサール」近畿・中国ブロック湿地交流が、1泊2日で開催されました。近畿・中国地域のラムサール条約登録湿地の中海、宍道湖、秋吉台、三方五湖、琵琶湖、そして同地域の主な湿地である八代(山口県周南市)、麻里布川(山口県岩国市)、また、他地域から漫湖(沖縄県)、さらに海外代表者として韓国のウーポ湿地、シワ湖から、あわせて31人の子どもたちが参加しました。
 2日間で子どもたちは、それぞれの湿地とそこでの活動についての発表と討論をおこない、次の東北・関東ブロック湿地交流につなげるKODOMOメッセージを全員参加の真剣な話し合いの末、完成させました。「ワイズユース!楽しもう親しもう、身近な自然。ぼくたちが未来の湿地をガイドする」です。詳しい報告は、次号でおこないます。


●第67回<ワイズユース>ワークショップのご案内●
「人と湿地と生きものの共生を考える−その@」
『トキの野生復帰と水田』

 日本産トキの絶滅後、環境省などが進めてきた中国から贈られたトキの保護増殖事業で、現在、佐渡トキ保護センターでは98羽のトキが飼育されています。そして2008年度、いよいよトキの野生復帰(放鳥)の予定です。本年5月、ラムサールセンターは、山口県周南市で「生きものと人・共生の里」会議を開催し、水田などの日本の身近な湿地と生きものの共生を考える取り組みをスタートさせましたが、今後、この問題をワイズユースワークショップで、シリーズで取り上げていきます。その第1回です。

■テーマ: トキの野生復帰と水田
■日 時: 2006年12月8日(金)午後6時30分〜8時30分
■場 所: 明治学院大学 白金キャンパス 本館8階 法律科学研究所会議室
 (正門から入り、右側の大きな建物。エレベーターで8階へ)
(港区白金台1-2-37)地図:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
■参加費: *参加費2000円(会員1000円)。終了後は、いつもの交流会です。
■スピーカー(予定):
1.中村玲子さん(ラムサールセンター事務局長)
  「トキの保護増殖〜2008年野生復帰とRCJの取り組み」
2.羽山伸一さん(野生生物保全論研究会理事、日本獣医生命科学大学助教授)
  「トキの野生復帰の現状と課題」
3.磯崎博司さん(ラムサールセンター副会長/明治学院大学教授)
  「生物多様性に関する国際枠組み」
質疑・応答


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