ラムサール通信
2006年8月11日発行 第102号


「KODOMOラムサール」のスケジュール決定/参加者募集開始
国内4地域で子どもたちの湿地交流イベントが開催されます

  COP9における「アジア・アフリカ子どもラムサール」の成果を発展させ、子どもたちによるCOP10への貢献をめざす「KODOMOラムサール」プロジェクト(地球環境基金助成事業)がスタートしました。1年めは日本国内で、北海道、東北・関東、近畿・中国、九州・沖縄の4ブロックごとに登録湿地の子どもたちによるKODOMO湿地交流を実施、2年めは、その成果を結集して全国KODOMO湿地交流を、そして3年めに、韓国のCOP10で世界の子どもたちによるKODOMOラムサール世界会議の開催が目標です。
 今年度の国内ブロック湿地交流の詳細が以下のように決まりました。そこで、それぞれの地域から代表参加してくれる子どもボランティアを募集します。各地の湿地で活動するNGOや学校から自薦、他薦で多数ご応募ください。興味のある方はラムサールセンターまでご連絡ください。ふるってのご応募をお待ちしています。


<KODOMOラムサール 北海道ブロック湿地交流>〜濤沸湖ラムサール条約湿地登録記念事業〜
と き: 2006年10月7日(土)〜8日(日)(1泊2日)
ところ: 北海道網走市、小清水町(濤沸湖周辺)
主 催: ラムサールセンター
共 催: 網走市、小清水町網走市教育委員会、小清水町教育委員会
協 力: 濤沸湖および周辺域の環境保全推進協議会、東京農業大学生物産業学部、網走郷土博物館友の会、日本野鳥の会オホーツク支部、網走ねいちゃあいんふぉめいしょん、グリンシーズ、オホーツクアクティブセンターなど(予定)
後 援: 環境省、北海道、北海道環境財団など(予定)
募集対象: 北海道のラムサール条約登録湿地(クッチャロ湖、サロベツ原野、雨竜沼湿原、宮島沼、野付半島・野付湾、風蓮湖・春国岱、阿寒湖、霧多布湿原、厚岸湖・別寒辺牛湿原、釧路湿原、ウトナイ湖、濤沸湖)はじめ、湿地の保全と賢明な利用に関心のある小学生〜高校生。約30人。
プログラム(予定)
10月7日(土)
午後1時15分〜4時30分: KODOMOラムサール会議(網走セントラルホテル)
各湿地からの活動報告と意見交流
午後6時〜: KODOMO懇親会
 ちゃんちゃん焼きパーティ/メッセージキルトづくりなど
宿泊: てんとらんど(道立オホーツク公園オートキャンプ場)
10月8日(日)
早朝〜: 濤沸湖を知ろう(自然観察、ヒオウギアヤメの移植など)
午後1時〜2時: まとめ
参加費: 2000円(資料代、宿泊費、食費を含む。遠くからの参加者の交通費は支援します)
申込み締切: 9月8日(金)
問い合わせ、申込先: ラムサールセンター tel 03-3758-7926 fax 03-3758-7927


<KODOMOラムサール 近畿・中国ブロック湿地交流>
〜中海・宍道湖ラムサール条約登録1周年記念事業〜

と き: 2006年11月18日(土)〜19日(日)(1泊2日)
ところ: 鳥取県米子市、島根県出雲市、松江市(中海、宍道湖ほか)
主 催: ラムサールセンター、鳥取県、島根県、ホシザキグリーン財団、島根県立宍道湖自然館(ゴ
ビウス)、中海水鳥国際交流基金財団、米子水鳥公園、島根ふるさと21世紀財団など(予定)
共 催: 網走市、小清水町網走市教育委員会、小清水町教育委員会
協 力: 米子市、出雲市、米子水鳥公園友の会、日本野鳥の会鳥取県支部、日本野鳥の会島根県支部など(予定)
後 援: 環境省など(予定)
募集対象: 近畿・中国地域のラムサール条約登録湿地(片野鴨池、三方五湖、琵琶湖、藤前干潟、串本沿岸海域、秋吉台、中海、宍道湖)はじめ、湿地の保全と賢明な利用に関心のある小学生〜高校生。約30人。
プログラム(予定)
11月18日(土)
午後1時30分〜4時: KODOMOラムサール会議(米子水鳥公園)
午後7時〜: KODOMO懇親会(島根県立青少年の家サンレイク)。宿泊:サンレイク
 ちゃんちゃん焼きパーティ/メッセージキルトづくりなど
宿泊: てんとらんど(道立オホーツク公園オートキャンプ場)
11月19日(日)
早朝〜: 野外プログラム(シジミ漁、ゴビウス見学、魚の料理体験など)
午後1時〜2時: まとめ
募集開始: 9月予定
*詳細はラムサールセンターへお問い合わせください。


<KODOMOラムサール 東北・関東ブロック湿地交流>
〜佐潟ラムサール条約登録10周年記念事業〜

と き: 2006年12月2日(土)〜3日(日)(1泊2日)
ところ: 新潟市ウエルサンピア新潟(佐潟、鳥屋野潟、福島潟ほか)
主 催: ラムサールセンター、ラムサール条約登録10周年記念事業実行委員会
協 力: 新潟市、佐潟と歩む赤塚の会、赤塚観光協会、新潟日報社など(予定)
後 援: 環境省など(予定)
募集対象: 東北・関東のラムサール条約登録湿地(仏沼、伊豆沼・内沼、蕪栗沼、奥日光の湿原、尾瀬、谷津干潟、佐潟)はじめ湿地の保全と賢明な利用に関心のある小学生〜高校生。約30人。
プログラム(予定)
12月2日(土)
午後1時〜4時: 三潟(佐潟、鳥屋野潟、福島潟)めぐり〜ハクチョウのねぐら
入り〜ウェルカムパーティ。 宿泊:ウェルサンピア。
12月3日(日)
午前7時: ハクチョウ・ガン飛び立ち観察
午前9時〜12時: KODOMOラムサール会議(活動紹介と意見交換)
午後1時〜2時: まとめ
募集開始: 9月予定
*詳細はラムサールセンターへお問い合わせください。


<KODOMOラムサール 九州・沖縄ブロック湿地交流>
と き: 2007年1月または2月(1泊2日)
ところ: 沖縄県那覇市、豊見城市(漫湖ほか)
主 催: ラムサールセンターほか
協 力: 沖縄県、那覇市、豊見城市、漫湖自然環境保全連絡協議会、漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会など(予定)
後 援: 環境省など(予定)
募集対象: 九州・沖縄地域のラムサール条約登録湿地(くじゅう・坊ガツル湿原、藺牟田池、屋久島永田浜、慶良間諸島、名蔵アンパル、漫湖)はじめ、湿地の保全と賢明な利用に関心のある小学生〜高校生。約30人。
募集開始: 10月予定
*詳細はラムサールセンターへお問い合わせください。



●「KODOMOラムサール」への協賛・協力・寄付のお願い●

  「KODOMOラムサール」事業は、ラムサールセンターが2002年から中国や韓国、インド、ウガンダなどで行なってきた「子ども湿地交流」に参加した子どもたち自身がKODOMOリーダーとなって、ラムサール条約と湿地の保全を推進していこうという、新しい運動です。2008年のCOP9でのKODOMOラムサール世界会議の実現に向け、日本国内とアジアからの子どものネットワークを築き、国際協力の具体的な場をつくりだしていこうという意欲的な試みです。初年度の今年からアジアのKODOMOリーダーも活動に具体的にかかわり、日本の子どもたちと協働していくことがたいせつだという認識に立ち、中国、韓国、タイ、インドのKODOMOリーダーをいずれかのブロック湿地交流に招待参加させたいと考えています。
 本事業は地球環境基金の助成事業ですが、要望額614万円に対しての助成決定額は400万円で、アジアのKODOMOリーダーの招聘を含む国際活動の資金は他の資源からまかなうことが求められています。
そこでラムサールセンター会員をはじめ、理解ある企業、個人のみなさまに、アジアの子どもたちを活動に参加させるために活用する協賛金、寄付金のご協力をお願いします。
 1人でも多くのアジアの子どもをKODOMOラムサールに参加させ、国際交流の輪を広げていくために、みなさまのご理解・ご協力を心からお願いいたします。
目標額: 100万円
寄附(協賛)金額: 個人はいくらでもけっこうです。企業(法人)からは1口10万円以上のご支援を期待します。
問い合わせ先: 〒146-0084 東京都大田区南久が原2-10-3 ラムサールセンター
電話:03-3758-7926 (担当 中村玲子)
送金方法: 三菱東京UFJ銀行 池上支店 (普通)1199738
名義:ラムサールセンター特別会計 事務局長 中村玲子
郵便振替口座:00130−7−547767 名義:ラムサールセンター


●「日本・中国・韓国子ども湿地交流・湿地の学校イン中国・蘭州」報告●

 7月27日〜8月1日、中国甘粛省蘭州市で、WI中国主催「日本・中国・韓国子ども湿地交流・湿地の学校イン中国・蘭州」(地球環境基金助成事業)が開催されました。今回は3年計画事業の2年目で、テーマは「川と水」。黄河流域の蘭州市水車園小学校を会場に行われました。日本から山口県周南市、滋賀県大津市、滋賀県草津市、沖縄県那覇市の中学生、小学生の計5人、韓国からソウル市と釜山市の中学生と高校生の計6人が参加。28日は水車園小学校の生徒100人近くにブラスバンドの演奏で迎えられ、湿地交流がスタート。午前中は湿地実験学校開設式典に参加。その後3国の子どもたちが、湿地をテーマにした絵や書、切り絵などを製作。午後は、参加者がそれぞれ、湿地の紹介や湿地の抱えている課題、行っている湿地保全活動について発表しました。
 29日には、蘭州市の南西部、黄河本流の上流部につくられた劉家峡ダムを見学。そこから観光船で50km黄河をさかのぼり、全長2kmの石窟群「炳霊寺」を訪れました。8時間にわたる船旅で、黄土高原をとうとうと流れる中国第2の大河黄河と、周囲の環境、人々の暮らし、文化に触れ、見ることができる充実したプログラムでした。
 活動の詳細は、後日ラムサールセンターのホームページで報告します。



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